|
昭和22年、戦後間もない、生活に追われる世情の中で、創設者福原軍造が「教育は私学から」の強い信念のもとに福原高等学院を開設し、福原学園の第一歩を標してから、早や60年が経過いたしました。
その間に、大学、短大、高校、幼稚園を擁する総合学園へと発展してまいりました。
現在の学園の発展は、曠野を切り拓いた多くの先達の思いを抜きに語ることはできません。今の私たちに、先人の艱難辛苦を体することは容易なことではありませんが、これから将来のことを考えれば、創設者の強靭な精神をしっかりと胸に刻み、忘れないようにしたいものです。
本学園の教育活動につきましては、平素より多方面の方々からご理解を賜り、有形無形のご支援・ご協力を頂いております。
また、折尾という地域と共に歩んで参りました本学園は、お世話になっている人々だけでなく、折尾という地域にも恩返しをしたいと考えております。
そのためには、私学を取り巻く厳しい経営環境を乗り切り、学生・生徒・園児が安心して学べる環境を作り出し、地域から評価される学園を創造していくことが重要だと考えます。
私は、建学の精神「自律処行」の原点に立ち返り、諸改革に着手してまいる所存です。
明日の福原学園を創り上げていくためにも、今一度、教職員全員が建学の精神を再認識し、具現化していく努力を続けることが、諸改革の成否を分けるものと考えます。
新たな学部の設置も視野に入れた教育・研究組織の見直しと再構築、学生への教育支援・キャリア支援等をこれまで以上に充実するとともに、学生・生徒・園児の皆さんに快適な学びの空間を提供すべく、キャンパス内の施設環境の整備を粛々と進めているところです。 |