平成22年2月11日(木)、強風、大雨という悪天候にもかかわらず353名もの参加者をもって本フォーラムは成功裏に終了することができました。
オープニングは、エアロビクス演舞。8名の学生の躍動感溢れる演技に自由ケ丘会館4Fの多目的ホールは、拍手と声援に包まれました。学園を代表しての福原理事長の挨拶では、当初、中村哲医師にお願いしていた特別講演をアフガンの諸事情により、急遽、ペシャワール会事務局長、福元満治氏に変更した経緯にも触れました。
アフガンで開かれた苦節7年の農業用水路完工式を終え、48時間もかけてフォーラムの前日に帰国した福元氏。彼による特別講演では、一つのことを成し遂げた人間のみが持つ真実、説得力が多くの方々に感動を与えました。「志は高く」ではなく「志は深く」持つものだ、という言葉が印象的でした。
シンポジウムでは、専門分野は異なれども、3名のシンポジストが三様に「人間ができることの素晴らしさ」、「行動することの大切さ」を語り、事後のアンケートには、「シンポジウムでニート脱出!!」というものもありました。参加者一人一人に自ら考え、何ができるかを問う問題提起に充分なり得たと実感しました。
中村哲氏からのお詫びのビデオレターが、機器の不具合でうまく流れず、フォーラムの最後でその肉声を聴き、映像を見た瞬間の会場のどよめき。それは、最後まであきらめないという姿勢そのものであり、このフォーラムの真髄であったと確信いたしました。
ここに集った人と人との縁も大切にしていきたいと思います。皆様ご協力、本当にありがとうございました。
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